基礎科修了レポート(IEさん)
 
 体調を崩し、本などを見よう見真似でマクロビオティックをはじめていたころ、友達からこの教室のことを聞きました。病状もあまりよくない時期で心配があったのですが、先生にご相談し、おかげで何とか通い始め、あと2回で基礎科を終了することができます。ありがとうございました。

 初回、体調に無理をおして受講したため調理自体にはほとんど参加できませんでしたが、当日のメニューにあったごま豆腐はとても美味しく、身体によいだけでなくこんなに美味しい食事療法なら続けられるなあ、とおもったのをとてもよく覚えています。
 教室には、受講し続けることが難しい私の代わりに、途中から母が教室に通わせていただきました。家族皆の食事を作ってくれる母と、食事の大切さや食事のもたらす変化を、教室を通じて共有できたことは大きな財産でした。
 家の食事は、この一年で大幅に変わりました。にんじんの皮、ねぎの根などを余すところ無く料理するようになりましたし、味付けにも、砂糖を使わなくなりました。白米から、玄米を主食とするようになり、代わりに、少し多目に作ったおかずを冷凍保存する、「自家製冷凍食品」が増えました。
 また、おかずの残りをサランラップでしまうのではなく、何度も使える保存容器を使うようになるなど、生活の場面でも様々な変化がありました。

 食事の変化に対応して、体調も変わり始めました。
 体重の減少、それから便通が以前とは比べ物なならないほどよくなったことは、家族全員に共通しています。これは、本当に食事の影響を考えさせられました。
 家族皆、食事が大好きなため、マクロを始めた当初は、肉なし、砂糖抜きの食事が果たして続けられるかと思いましたが、こういった食事の好影響を肌で感じることが、続けることの原動力になっていたと思います。また、工夫次第で、いくらでもおいしくできるのだということを、教室で教えていただき、情報交換できる仲間が教室でできたことも継続の大きな鍵でした。
 マクロビオティックを始めるきっかけとなった、自身の病状については、一進一退で、再発を繰り返しています。ただ、調理をするために台所に立つ体力もついてきたりと、「基礎体力」というべきものは、上がっているのをかんじます。病気の症状は日々変わりますが、それに一喜一憂することなく、恭子先生や家族の協力に感謝しつつ、食事療法を続けていけたらと思っています。

 恭子から一言
 このかたは、はじめ、レポートをそろそろ提出してください、と言いましたら、病気がよくなっていないので、書けない、とのお答えでした。
私は、「食事を変えて、何にも、よいことがないのなら、元の食事にもどしたら」といったのです。
そうすると、上に書いてくださったような、良い変化があったことを、ぽつりぽつりと、言い始めたのです。

病気(難病)になるには、それなりの、時間がかかっています。
それを、治すには、やはり、時間もかかります。風邪くらいなら、玄米にして、2−3日で、治るでしょう。
必ず進行するはずといわれている病気が、足踏み状態になったら、効果があるのです。

みなさん、同じ様な方ばかりです。100%病気が治らないと、満足できないのです。
実は、この感じ方も、病気になるひとつでもあります。
少しのいい変化があったら、まず、感謝です。「ありがとう」といった時はじめて、その良い変化が、本物になるのです。
そして、また、ひとつよいことがあったら、「ありがとう」です。ひとつづつ、その繰り返しです。
数年たち、ある日、気が付いたら、人より、元気になっていることに気づくのです。

はじめの、一年は、私も、好転反応やら、いろいろ苦しんで、こんな食事を続けていていいのかな、とも迷ったりもしました。感謝ができるようになるまでは、3年かかりました。
私の教室は、感謝の気持ちがでるように、お手伝いしていくことです。
それが、皆さんが健康で仕合せな毎日を送るために、必要なことだからです。